四麻自戦記②
四麻で2回目の自戦記。
基本的に半荘戦の四麻を打つので、秋刀魚とか東風でなければいちいち書かなくてもいいのかもしれないけれど…
前回かなり長々書いたので早くも面倒臭がりの虫が顔を出しているようだ。とりあえず日を空けないのが重要かな?それともペースを落とした方が続くものか?
自分は前者が合っている気がする。
東1。上家が一色気配。
自分は他家、特に下家に染められるのが苦手。
どれくらい絞るべきなのかよく分からないので、いつも迷うし、自分が鳴かせて満貫、跳満クラスを和了られるととても悔しい思いをする。
ただ、よく分からなければ字牌はなるべく早めに切っていくようにしている。
今回も南を重ねられる前に処理できており、この戦術の正しさが分かる。
上家から萬子、索子の有効牌が次々おりてくるうえ、早和了りでドラ色染めの高そうな上家を封じたくなり鳴きたい衝動に駆られたが、最高でタンピンイーペーコーが狙える手なのでまだやめておいた。
上家からは決して出ないであろう嵌3索がネックなので、もしそこが出るならチーテンを取ろうと思っていた。
結局、嵌3索待ちタンヤオ一盃口をダマでテンパイ、上家の嵌張落としを討ち取った。
索子染めがいる中、3索なんてリーチしても出ないと思ったし、待ちが悪く、そろそろ高打点テンパイが近そうな上家と一騎打ちになりたくなかったのでダマにしたが、平場ならやはりリーチが正解だろう。
手持ちの本「『統計学』の麻雀戦術」によれば、今回のような、ダマ2600の愚形テンパイは先制リーチが局収支1900,ダマが局収支900らしいのでかなりリーチ有利寄りだ(今回は上家が仕掛けているので先制とは言い切れないが)。
対面、下家も良形テンパイが間近に見えるので、追いかけリーチされても少し寒い。だが、先制リーチの有利さや打点上昇効率を考えればリーチが正解で、今回のは豆ダマだったのかもしれない。
東2局、そこそこの、かわし手になりそうな配牌から早くもテンパイ。こうなれば正真正銘、勝負手である。両面リーチに勝るとも劣らない和了率を誇る字牌待ちリーチでウキウキだった。
しかし、頼みの中は下家に2枚とも既に押さえられていた…。
追い討ちをかけるように入る親リー。
こういう早いリーチに対しては、安牌のヒントが少ないため、とりあえず字牌、特に対子以上のものを落とすとしたものだ。
中抜きも辞さないベタオリをしたくない、回し打ちに際しても、放銃しにくく、手はあまり崩さなくて済むので有効な方法だと思う。
しかし、字牌は安全度が高い故に、字牌待ちリーチもまた、オリ打ちを誘って有効になるんだろう。
案の定、対面はそうしているが、自分にとっては1番そうしてほしい(笑)下家はというと、普通に危険牌を切りながら回っている!
もしかしたら鋭敏な嗅覚で中の対子の危険度を察知した()のかもしれないが、よっぽど危険な牌を切りながら、しかも真っ直ぐに前には出てこずオリ始める。このような理の通じない相手はある意味1番やりにくいと感じるときもある。
流れ(笑)的には自分はもう破滅しそうな勢いだが、運良く(?)2人テンパイで流局となった。
上家の当たり牌を押さえてくれた王牌先輩に感謝😎
しかし下家もよく中の対子をずっとキープしたままよくオリきったなあ。終盤生牌が危険なのは確かだけど。
字牌待ちリーチはほぼ例外なく待ちの枚数ではよくないので追っかけが入ると弱いという欠点はあるな〜
次。なんということもない立ち上がりから…
⁉️大明槓だとぉ?
《カンドラに注目》
下家先輩、ドラ5確定っす!
あざした!
天鳳に牌操作があるなんて馬鹿馬鹿しい、と普段は思うけど、こういうときほど疑ってしまうときはない。だって、本当にカンドラモロノリは多い!
リア麻だったらすり替えを疑いそう…
他人だけでなく、こないだも自風をカンしたらモロノリで満貫になったし。
咲さんとクロチャーの子供が持ってそうな能力だ(唐突なsakiネタ)。
卓上に暴風、吹き荒れるブリザード!
上家の僕はただのベタオリではなく、鳴かれないよう絞りながら回りまくる。
鳴かれてるやないか…
てか対面も勇気あるねぇ。
たしかに経験上、早い段階のドラポン・ドラカン(ドラカンってあんま聞かないなあ。やっぱりドラ3あったらカンして他人にドラ増やす可能性は下げたいもんな)は意外と手が整っていないことも多い。今回も多分に漏れなかったようだ。
なんとかオリ切り絞り切り、対面の1人テンパイで流局。
東3。
何切ろうか…
受け入れではそりゃ打赤5萬だろうけど…
祝儀がつくわけでもないのになぜか赤はなるべく切りたくないというのはある。
視覚的に警戒or舐め打ちされやすいからかな。
イッツーにはほぼならないと考え、タンヤオ寄せを目論んだ。
が、すぐに入るリーチ。
牌姿はかなりいい気はしたが、好形テンパイはそれほどしやすくない。
少しずつ押していったところ、単騎待ちながらテンパイ。
運命は非情なり。
でもこれは仕方ないと思う。
中膨れ単騎とはいえテンパイだし、ドラを切っている相手だ。少しは舐めてもいいのではないか?赤入り麻雀ではドラを切っても簡単に満貫になるけどね…
ただ、牌譜では分からない大きなヒントがあったのも事実だ。実は、対面のリーチ宣言から2萬切りまでの間に結構間があって、それに違和感を覚えていた!
これは大きなヒント。2萬周りで迷ったとみてかなりの確率で萬子待ちだろう、と予想していた。
だから9筒はあまり迷わずしれっと切ったが1萬は止めていた。
もっとも、この類の読みはそれほど的中率は高くないので結局1萬を切り、やはり放銃。
2萬切りリーチと迷うような牌姿を実際に思い浮かべていればこの1萬を止めることもできたかもしれない。
ただし対面の牌姿で自分なら迷わず3萬切りリーチで平和をつけるけど…
しかし本当に非情なのはここからだ。リーチのみかと思いきや…
おい対面、お前裏ドラ知ってただろ!!
東4局。幸運にもドラの発を重ねたが、手牌はどう進めるか悩ましい。ただの牌効率ならそれほど間違えない気がするが鳴き効率まで考えるともう分からん。
タンヤオが否定されるような、あまりにドラの役牌後付けが濃厚な晒し方・捨て牌にはしたくない。役牌が出にくくなってしまうだろう。
だから嵌6筒が出たので鳴いて9萬の対子落としとした。
序盤に9萬ポンも出来たが、やはり躊躇われる。
しかし直後に上家からリーチ。見ての通り、頼みの発を対子にされてしまっている。
このような場合も、押し引きは非常に難しく感じる。
発がポンできていれば満貫手として押し引きはしやすい。かなり押していけるだろう。
しかし、リーチがかかると発が出てくるかも分からない。発と何かのシャボ待ちにこぎつけても和了りにくいし、その前に放銃してしまう危険性も高い。
このような場合の押し引きは自力で体得するしかないんだろうなあ。
自分の予想では、タンピン系の満貫一向聴よりはかなり引きよりになる気がする。
でも発がポンできれば前に出やすくなるので、回し打ちのような方法が有効になりやすいのではないだろうか。
結局、かなり押していったが終盤に撤退し、満貫をツモられた。
南入。あまり色気のない手牌。ここの2萬ツモで下の三色を意識したが、メンゼンで仕上げるのは難しそうで、鳴いて安手で流したい局面でもないので方針はあまり固定できない。
この辺張引きでぐっと三色になりやすくなった。ここで何切る?
自分は三色もドラ使いも諦めない打2筒としたが、中途半端で意味がなかったかなと思う。5筒を引いても頭がなくなってしまう。
潔くドラの6筒切りで、のちにペン3筒が残ったときに和了りやすくする方が良いかな。
結果的には…
圧倒的っ…!幸運…!気持ちいい〜
そしてトップ浮上!
この対面の打ち方は麻雀を冒涜していると思う。反面教師としたい。
無理に三元役を狙う局面でないのは明白だ。
でも一般卓とかでは結構いるんだよね〜無理やり三元マン。
結局、この局はリーチ一発の満貫を下家から出上がり、大きなトップに。
次局の親番でも軽くメンピン裏1をツモって2600オール。更に点差を拡大した。
ここで勝利を半ば確信してしまったのがいけなかったのだろうか。
ラス前—
なん…だと…(呆然)
あろうことか親っかぶりで1局まくり。
調子に乗って南ドラ1をテンパイ、軽く連荘しようとしたがリーチに迷いながら回しているときのことだった。為すすべもない。
今回は結果論でしかないのであまり関係がないが、これくらいのトップで軽く連荘は狙うべきでないのかな、という気もする。
一応、連荘して親を一回やると局収支は650とプラスになるらしいけども。
運命のオーラス。天鳳では大トップも同点トップも一緒。
しかし、直撃以外の1000点出上がりでは対面と同点となり、忌々しき上家取りルールで着順変わらずの2着で終局してしまう!
とはいえ、1000点でもいいからツモ・直撃でトップ、他家のリー棒出れば上がりトップ、2000点以上ならどこから和了ってもトップと、かなりトップになれるパターンが多く、いい位置につけている。
満貫打っても着順が落ちないので下もほとんど見なくていい。
配牌は大事だが、そんなに悪くない。かなり早い部類だろう。懸念は1000点白のみになりそうなこと。
雀頭がないのも懸念だったが、早くもノベタンテンパイ。案の定1000点だが、ツモ直ならかなりチャンスがある。リー棒を出してくれてもいい。
ここで4-7索に受けるか5-8索に受けるか。
普通は出和了りしやすい、端に近い方の待ちを選ぶのではないだろうか?
僕もやはりそう考え5-8索に受けた。
枚数でも一応、こちらが勝る(超僅差だがw)。
対面がオリているような状況では上家への対面の合わせ打ち期待で4-7索に受けるのもあるが、今対面がオリるとは思えない。
その後、対面の4索切り。抜かったと思ったが、まだまだ逆転可能性は高いと考え余裕があった。
下家の8索も当然見逃し。
ついに、上家からリーチが入るが、これは好機!リー棒のおかげでどこからでも和了りトップになった。
数巡後、下家が5索切り。
「勝った!」
ん?ダブロンだと?
嫌な予感がしたが、頭が回らず、「?勝ったよな?」という気分でいた。
しかし、着順が上家取りなら、当然リー棒も上家取りなのである…
なんでっ…!俺が…!こんな目に…!リー棒…!返せ…!いや俺にくれぇ!
ぐにゃあああああ
というわけでまさかの同点2着でした…
カイジって麻雀中の心理表すのに便利すぎやな笑笑
にしても、我ながら今回は盛り上がりすぎたわ。
麻雀ってそうそうこんなに劇的な展開来ないよね。
打数打つのがめんどいので劇的なのだけ載せるとかもしたくない。
良くも悪くも次からもっと落ち着いた展開になるだろう。