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姫路城に住みたい

天鳳特上雑魚雀士奮闘記

自戦記⑧

麻雀の好形といえば両面ターツだが、ターツより大きな単位でみると、だいたい4連形が最も受け入れ・使いやすさといった点で優秀な形らしい。

手替わり待ちをするか否か?という選択でも、普通は待たない方がいいことが多いのに、四連形があるだけで手替わり待ち有利となったりするという。

 

序盤はちゃんと578などのようなターツの一個飛びの牌を残すようにしているのになかなか四連形が出来ず、手替わり待ってみたくても待つべき牌姿にならない姫路城です。←長えw

 

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上卓は意外と段位があてにならない感じがする。対局中はよく分からなくても、こうして全員の手を開けて見直すと、言っちゃあ悪いがツキだけで3段くらいになったのかな?っていうパン卓並の打ちすじの者も散見される。

今回のように、オタ風ドラをかなり引っ張っているだけでも打てるメンツかなという感じがする。時々、大した手でもないのに、第一打でドラを切るという雀鬼流の人に殺されそうなことをしている人もいる。

 

画像はドラで自風の西が一枚切れだが、白がアンコとはいえ、ターツが揃っておらず速度が望めない自分は打点アップの種である西をまだまだキープ。

下家はなぜか一向聴取らず。

 

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下家、受け入れの狭い選択を続けているが、前巡の僕の余計なポンのせいで(半分冗談だけどこういうのはオカルト的発想やなあw)赤5萬を引き最速テンパイ。

これをノベタン役ありダマに構える。

1-4筒で即リーでいいと思うのだけれど…

 

8萬ポンだが、前はこんなところから鳴くのは避けていた。

しかしスルーしてテンパイしたときにシャンポンが残ってしまうと残り枚数があまりに少ないことに気づき、割とポンするようになった。

チーはスルーしてもそこまで問題になりにくいが、枚数の少ないポン材は急所になりやすいのだろう。

今回は、最悪白の暗刻落としでオリられるので守備面もまあ大丈夫だと踏んだ。

 

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思わずため息をついてしまいそうになるが、こういうのを気にしても仕方ないと最近学んだ。まあ当たり前なんだよな〜

 

下家は、上家リーチに大してなんとツモ切り追いかけを打っている。

オイオイ、何のためにダマにしたんだ?

打点が安いからとか、他家を警戒してだろ?

普通追いかけモギリーはダマでも打点十分だが、他家からリーチが入ったので打点アップや非リーチ者に✳︎圧をかけることを目的としてする。

 

✳︎圧をかける、ということは二軒リーチに直面させることで、オリきれずリーチ者どちらかの和了り牌が出る、というのを誘発する。たとえそれが自分の和了り牌でなくとも、相手にツモ和了られるより局収支的に有利になることが期待できる。

 

他にも、ダマで手替わり待ちをしていたが他家リーチで巡目的猶予がなくなったった場合や、オーラスなどの条件戦で他家リーチにより状況が有利になった場合・条件を満たしやすくなった場合にツモ切り追いかけが用いられると考えられる。

 

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次局、下家に三面張テンパイが入ったが、上家にポンされている3萬が和了り牌の振り聴につきダマといったところ。

でもこれは、フリテンリーチがギリギリいいのではないかと思う。

怖い親の追いかけは親がメンゼンでないのでありえないし、特に高打点確定の仕掛けが入ってもいない。

 

そもそもこれでフリテンリーチを打てないのであれば、

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ここでカン4萬待ちで即リーした方がマシではないか?

3萬切りテンパイ外しは、4連形2つのすこぶる優秀な形が残り有力な選択ではあるのだが、このフリテンになるリスクはあるので、これで戦えないようではそうする意味が薄く感じる。

 

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上家2筒切りでは普通に3索子切りでいいだろう。並びシャンポンを残しても全く和了りやすくない。

 

次局、親番。

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これは少しやりすぎだった感じがする。

ドラの3筒引いたら使いにくいし…

ドラはとりあえず使える形にしておけば、後引きでアンコったりしたときに高打点が狙いやすいので有利だと思う。

このポンはどうしても和了らなければならないときにしかやっちゃいけない気がする。

 

上家に安く早く蹴られて親流れ。

 

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東3局、鳴いたはいいけど頭がない…

これでは安いくせに早くも安全でもない。

頭が作りにくいときは役牌もワンスルーがいいか?

他の形も雀頭さえあれば悪くない。

 

そして対面のリーチ。

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上家と一緒に仲良くフリテン(笑)

どうしてこうなった涙

 

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同じフリテンとはいえ、上家はドラ4の満貫手なので結構押せると思うが自分はのみ手。

6索を掴み、ついにオリにまわって頑張ってオリていると上家がツモ。

上家ダントツの下横並びに。

こうなるといつも通り狂乱怒涛のラス争いに…(大袈裟)

 

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次局、南入。みんな初っ端からよく分からん打ち方してんな〜

 

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交わし手を入れるが、テンパらないうちに親リー。

一発目だが先切りの8萬は刺さんないやろ…?と押した。

こういうのはよくやるけど、実はすごくヌルいかもしれん…

南頼みののみ手で到底押し返せる手でないのだから、切り替えてベタオリしなければ。

こういうところでちゃんと切り替えられないといつまでたっても特上に行けなそう。

 

まあさすがは三面張、一発でツモられた。

 

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次局はこの早さで親リー。親がノってる感じになってきた。

上家、一発を消してくれたのはいいんだけど、安牌たくさんあるわけでもないし、中は安牌にしてオリる方がいいだろう。

点数的に、また手牌的にも親リーに勝負してはいけない。

この早さなので愚形率は高くなるとは予想できるが、判断が変わるほどの材料ではない。

 

この直後僕が、一発は消えてるとはいえ持ってきた1索で放銃。

8索の方が放銃率低かっただろうか?

でもこれは仕方がないだろう。

 

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2本場。対面、連荘中の親は、この七対子一向聴からポン。(白アンコなので実質的にはチートイというよりトイトイ2向聴だが)

アンコがある七対子一向聴からトイトイに向かうのは割と普通だが、ここは、索子染めの下家がいて7、8索は鳴きにくいことを考慮し、チートイ狙いの方がよいと思う。

 

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対子場なのか、自分もチートイ一向聴に。ここで、4索が薄く9索も下家に切りたくないためチートイに決めうった(とはいえ索子をビシバシ切っちゃってるんだが(^◇^;))。

 

結果は平和一盃口ドラ1を上家が対面から出和了り。

このダマは点棒状況的に局進行優先であるので自然だろう。

平場なら鉄リーチだけど。

自分はこういう状況なのに「押しにくいでしょ?」とか言って曲げちゃうときがあるので気をつけたい。

 

次。

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微差のラス目でこのチャンス手。リーのみには絶対したくないので向聴戻し。

 

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下家、こんなめちゃくちゃな打牌してたら勝てないよ。

自分も負けているとき、調子の悪いときに、押し引きが崩れるだけでなく、普段通りの当たり前の手作りが出来ないこともあるのでそういうときに冷静な頭を保ちたいものだ。

 

自分の手もどんどん楽しみな手になっていくが、何切る選択のオンパレードになる。普段から何切るで鍛えればこういうときに期待値の高い選択が出来るだろう。

自分はあまりやれていないので、頭が痛い…

この手は頭をどこで作るかが問題で、とりあえず6788索の亜リャンメンが第一候補なのだが、悩ましい。

 

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前の画像から一手進んだだけだが、これぞ何切る問題って感じ。

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上の通り、亜リャンメンをメンツ固定としてヘッドレスっぽい形にするのが受け入れでは最大。

でも、実戦ではタンピンドラ1(一盃口)確定の形を優先して6、8筒の嵌張を嫌った(3-6筒のノベタン受けで頭ができるのもあるので6筒は引っ張った)。

ヘッドレスでの進行になると、一盃口目のある萬子で亜リャンメンのテンパイに受けることになってしまう受け入れもあり、打点的にも損すると考えた。

 

しばらくして亜リャンメンの方を先に引いてリーチ!

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ダマでも一盃口のつく方が出れば7700だが、満貫不確定ならリーチして満貫確定にする。

 

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親から追っかけが入る。

対局中は少しまずいと思ったが、見てみれば親の待ちは1枚切れ東と6索のシャンポン。

待ちとしては、枚数的にこちらが大分有利だ。

脇が東くらい掴めば出すと思ったかもしれないが、他家リーチとめくり合うにはやはり枚数が重要と思う。

 

また、点棒状況的にも、上家は自分にツモられても殆ど痛くない点数なのだから、ベタオリするくらいで良かったのではないかと思う。

素点が成績に関係ない天鳳では「金持ち喧嘩せず」の精神で南場を切り抜ける方がいいだろう。

 

結果は、ありがたくも上家から満貫出和了り。

 

ラス前の次局。

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先に西を切ってからホンイツ移行に気づき、3索を切った。

こういう最初の見落としがのちに致命的になるときもあるので、配牌でその手の可能性をよーく吟味することを忘れないようにしたい。

 

実際には次のツモでペン7ずっぽしだったので手なりで行くことに決定。

ここが埋まるのが遅いと、方針に悩まされる印象がある。

 

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僅か5巡で一向聴に(僅かってほどでもないか?w)。

メンゼンテンパイすれば嬉しい手だが、受け入れは広くないので、南や中が出たら悩ましい。

本当はワンスルーくらいしてもいいのかもしれないけど、性格的に我慢が出来ず鳴いてしまいそう。

 

実戦では中南ともに場に放たれず、この巡目でテンパイ。

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巡目が深いのでもう少し高かったらダマにしたかったが、これくらいなら曲げかと。

でも、ダマでも出和了り7700なら結構美味しいのでやっぱダマだったか?

ここらへんは生牌字牌待ちの和了率に依存する感じかな、と思う。

 

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が、追いかけリーチが入る。枚数的にも嫌な予感がしたが…

なんとか海底直前にツモ。

僥倖の親満ツモであのラス目から一気にトップが見えるところまで躍り出た。

 

相手の手は2枚切れ嵌3筒というクソ待ちだった。

しかし、ドラ3・役なしの勝負手だったので和了率は望めなくともラス目ならリーチするしかないところ。

 

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連荘して次局もこの配牌では、好調を感じずにはいられない。

ただし、白ポンしてしまうと打点は全然ないので、鳴くかはまたまた悩ましい。

 

が、悩む間も無くテンパイ。

こうなればリーチ一択だ!

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これをトップから一発で和了り、逆転!

 

上家の振り込みも、この巡目の早さ・河の薄さでは仕方がないと思っていたが、

牌譜を見ると現物9索が2枚もあるではないか。

流石にこれではヌルいといわざるを得なく、自分にとっては幸運だった。

 

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下を突き放したところで、今度こそあまり配牌は芳しくない。

 

初めからほぼオリか、という印象だったが、だからといっていらないオタ風を序盤から抱えたりはしないのが自分流。

さきほどの場面のように、場に出ていない字牌は安全とも言い切れず、早いリーチが来たときの安牌用としても微妙だ(早いリーチはチートイが多めらしいし)。

3〜5巡目くらいで全く手が進まなければ、今度は他家の安牌を残すことを考える。

 

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ここで、手が進んだので大して安牌としてでもなく持っていた南をリリースしたところ、対面がポン。

こうなれば安手で局が進みやすく、トップ目で手牌が良くもない自分にとっては好都合だ。

逆に負けている親のときは、他家に使われる可能性のある役牌を早めに切り飛ばして、早く局が流されることを阻止したい。

 

この後、789萬のメンツができ、1、2萬の辺張落としとした。

自手だけの牌効率なら8筒か9筒の対子落としが一番だったが、萬子がまあまあ高くペン3萬が一枚切れていることを考慮して萬子ターツを嫌った。変化に乏しいことも大きい。

結果的にも、3萬は既に山に無く正しい選択となった。

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辺張落としは、内側から切った方が守備的にはいい。今回は好形ターツに飢えていたのでいつも通り外側から切ったが、前述のような守備優先の状況なので内側からが正解か。

自分は平場では、辺張を内側から落とすと好形ターツが揃っているように見え目立つ(気がする)ので、外側から落とすようにしている。

 

下家はターツオーバーで、ターツ選択を迫られている。

それまでに5、7筒ターツ落としをしているのは分かるが、ここで2、3筒まで払っていったのは良くなかっただろう。

ドラ3で打点十分なので、ラス目とはいえ一盃口目を残す必要は特になく、少しでも早くいい(和了りやすい)テンパイを組むことを最優先したい。

ただ5赤577索の形が重たいのが悩みのタネで、そこの一盃口狙いなら場況的にもベターな手役かもしれない。

4索を食ってタンヤオに行ければまだいいのだが。

 

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自分は、ここまで来るともう和了り目は考えず、高い手に打たないよう慎重に。

対面には差し込みに行きたいくらいだ。

が、対面は序盤の7筒切りが裏目り、まだ張っていなかった。

鳴き手の序盤では両面固定はむやみにしない方がいいという教訓を得た。

 

終盤、ついに2軒リーチに挟まれる。

ベタオリ アンド ベタオリだ。

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ありがたいことに対面が安くかわしてくれた。

ありがとう、対面。カッコイイぞ、対面。

もう対面は自分のオヒキみたいな気分だわw(何様

 

下家はあの苦しい手をなんとかタンヤオチートイに持っていっていた。

本当は7萬や6索なんかの単騎にはしたくないところだが、巡目もないダンラス目なので背に腹はかえられないか。

ならば、ドラ表とはいえ萬子が高い場況的にまだ6索単騎か。

が、どちらで待っても純カラという現実。

ツイてないときはこんなもんだよな〜

 

オーラス。

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自手は悪くないが、2着の上家にマンツモされてもトップなので、かなり引き気味に。ラス目の親にもあまり和了ってほしくはない。

 

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リーチがかかった。

西はスルーするつもりで、1枚切れの南バックで仕掛けを入れた。

でもちょっと不安定だなぁ。「引き気味」ではない(^_^;)

 

さて、対面とは17500点差(リー棒は考慮していない)なので、満直・跳ツモされてもトップ。

差し込みはしにくいが、ロンされても大丈夫な可能性が高い。

 

ただ、対局中は点数差を計算するだけの余裕がなく、ベタオリした。

実際には平和のみリーチで、一発でロンされても全く問題なかったが。

 

そしてダンラスの親リーも入る。今度も親満と、またまた高い。

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なんとこの2軒リーチに猛然と上家が押して放銃、2着と3着が入れ替わってラスト。

暴牌としか言いようがない。

僕にトップを奪われてアツくなっていたか?

こんなの、自在に鳴きが利く手ではあるが、何本無筋を押すというのだろう?

両面テンパイ以外なら即ベタオリすべき。発暗刻あるし。

 

 

自分も冷静でないときにはこんなことをやりがちなので反面教師とさせてはいただこう。

 

今回はラッキーなトップを取りこぼさずにとれて、よかった。