自戦記14
ネトマが麻雀界で一大勢力となった現在、データや数式に基づいたある種マニュアル化された打ち方をする人々は「量産型デジタル雀士」等と揶揄されることがある。
これは元々、主にオカルト派や個々の局面における自らの判断に重きを置くアナログ派が対極にある集団を蔑視した呼称だと思われる。
最近は、ネトマ民の間でも「量産型デジタル」に留まらず、局面ごとの最適な一打を紡ぎ出すのが重要視されるようになっているのだと思う。
天鳳でも、鳳凰卓の中でも特にツワモノと言えるような天鳳位・十段経験者といった人々の珠玉の一打を、各種ブログなどで見て本当に感嘆させられることがある。
でもきちんと学んでいけばいくほど、より基礎の面で自分はまだまだ未熟だなと思う。量産型デジタル、決して舐められる存在ではない。簡単に量産出来るようなものでもないのだと思う。
また、爆打の本が出たり新たな最近有名になった雀士による戦術書の登場でデジタル派も新たなステージを迎えているのかな〜と思う。
〜きょうのパン卓〜
対面がタンヤオドラ3聴牌。自分も和了り目がない手とは言い切れないが明らかに遅い。もし実戦で5筒とか持ってきたら打8筒で余裕の放銃してるとこだろうな、怖い怖い。こういうところでちゃんと降りられないといけないな。
画像は上家がタンヤオドラ1のダマテンで確定三色に手替わりして立直したところ。
良形なら立直もあるとは思うが、愚形ダマ満貫なのでダマテン優位だと思う。
対面は良形満貫張ってるのでこれにゼンツし、跳満放銃となった。
東2
これ弱気すぎかなあ?
現麻とかの基準だと鉄オリだと思うけど、強者はあまりあの押し引き基準を信用してはいないらしい。
対面のマンツモとなった。
東3
パン卓らしからぬ虚々実々の仕掛け合戦に。本手は下家のみという感じ(上家なんて中盤の仕掛け初めから役なし仕掛け…何がしたいんだ?)。
テンパイ料もバカにならないとはいえ、この終盤、白や東は止めるべきだろう。
東4
4対子の配牌。タンヤオを見て北の対子落としとした。でも4対子なら対子手も見えるし難しいところ。
これは多分大ミス。メンツ確定させるか百歩譲って9萬対子落としでタンヤオ移行だったか。萬子の複合形で頭は作りやすい。
振り聴を食い戻して和了れはしたが、ダマで張っていたはずのところを恥ずかしい和了りとなった。
南1
三色が見える好配牌で、三色と赤ドラ使いの両天秤にしていたところ。
入り目で最高の三面張になり立直。
どっちでリーチか?
僕は2索切りリーチとした。赤を切れば高め三色だが、三面張のうち2萬でしか三色はつかない。リーチして高め以外見逃しは和了率が酷いし、ダマで高めに的を絞るのも三面張がもったいない。結局確実な赤使いでリーチが王道の期待値最大ルートだろう。メンピンドラ2で11600以上確定。三色をつけても跳満には届きにくいし。
結果的には上家から2萬で出和了り。裏も乗ったのでドラを切っても三色つければ親ッパネだったが、こんなのは稀なケースだろう。オリられてもツモれば全然問題ない手なので、赤を見せず他家を下ろせる方がいい(上家はなぜかオリなかったが)。
南2
対面のドラポンホンイツ仕掛けに、上家リーチ。オリるつもりで回していたらテンパイしたので追いかけリーチしてしまったが、ちょっとアツくなっていたかなと思う。待ちもよくはないし、これで満貫放銃とかなったら目も当てられない。
結果…
親の下家がタンヤオのみをツモ。
南2 一本場
喰いタンドラ1で上下の手を潰す、値千金の和了りとなった(言い過ぎ?)
上家は役なしから仕掛けてこのトイトイドラ3テンパイ。驚くべきことに、仕掛けた時点では2対子しかなかった。
トイトイダッシュと呼べるかも微妙な、後後付け仕掛け。すでにドラ2なので打点的には文句がないが、自分だったらなかなかできない。チートイとかは狙っていくかも。
でもこれはバラバラすぎてメンゼン聴牌はほぼ無理なのでポンは優れた手かもしれない。このドラポンで牽制効果も抜群だ。(パン卓では意味ないけどw)
自分はテンパイだがもう場に切れていない字牌や端牌は切りにくい。
南3
下家のリーチに上家は無筋連打しながらも、現張りタンピンドラ2テンパイ。
現張りのためか数巡ダマで回したのち、現物でも出てこないと見てモギリーしてきた。
が、ここはずっとダマ押しがよいと思う。高段の卓なら警戒されて出てこないかもしれないが、パン卓程度なら余裕でリーチ現物は出てくるだろう。自分も今通ったばかりのをなるべく連打していたが、それが切れたら下家の現物を打たざるを得ないだろう。
リーチしてもツモや裏がなければ打点もほぼ変わらず満貫だし。
流局間際、このままでは上家に海底がくるので
3筒ポンして海底を自分に回した。このような鳴きは安牌が足りてるなら積極的にやっていきたい。ケイテンは見ていない、純粋な海底ずらしだ。
2人テンパイで流局となった。
トップ目で迎えたオーラス
いや〜まじかよ〜
下家のリーチに降りてればトップとれるやろ〜と思ってたら横移動でまくられてしまうとは…
積まれていたリー棒をがっぽり拾われたのが痛かった。
対面のような手でダンラスなのに鳴いてくる人いるけど、本当にラス回避したいならやめた方がいいだろう。ここから鳴いて小三元ホンイツとかでラス回避手になる可能性は1%もなさそう。それならチートイ狙いや、親の連荘に期待して次局勝負にした方がまだマシだろう。
また、自分がトップまくりされたのはオーラス押せるような手にならなかったからどうしようもなく仕方ない。
ように見えるけど、以前の局でもっと点を取れていたはずのところで取り切れなかったなど、実力による要素もだいぶあっただろう。精進せねば。
今回の牌譜
http://tenhou.net/3/?log=2018051006gm-0009-0000-ec3f074c&tw=0