自戦記16 トイトイダッシュの威力
またちょっと間があいてしまった…
天鳳はなんとか1日1局は打つようにしている。
慣れと経験がモノをいう要素を持つ全ての物事において毎日やるのは大事だと思っているので、最近、麻雀もそうなのでは?と思ったり。
あと、天鳳の観戦も割とよくしてる。麻雀を打つ気にならない時や今打ってもコンディションが悪いしいい成績出ないだろな〜という時(だいたいは眠い時)は十・九段の強者や自分が参考にしたい人を観戦する。今は「お知らせ」さんという人が6月、月間で鳳南1000局達成を目指して鬼打ちしていてアツい!
初めは強者の打ち筋を盗みたいというような発想で上達するため観ていたが、楽しむために見ることも多くなった。
観る将というのがいるらしいし「観る雀」がいてもいいのでは?と思う。
でも上達にはやっぱり打たなきゃならぬということは、観る将で強くなった人を聞いたことないということからも感じるので…なんというか、頑張りたい。
このブログもわずかながら見に来てくれる人が最初と比べれば増えているようなので素直に嬉しい。
今回からは久しぶりに本垢で上卓戦だ。
最近上卓よりパン卓の方が多く打ってるくらいかも…
対面は中が枯れてて対子が多いため、中対子落としに出た。うーん、どうなんだろう。面子手ならそうするのがマシそうだけど、一応4対子でチートイ2向聴。分かんないな〜。まあでも遠くにタンピンや喰いタンも見えるしチートイよりはこの方がいいのかな。形もなかなかいい。分からん。
上家の3萬切りはミス。これくらいなら自分でも自信を持って解説できる()。
3ヘッド(雀頭)の形なので1つ対子をほぐすのがよい。
今回なら344萬を34と両面固定すればドラ受けもあるし、ロスは4萬がドラ表なので4萬1枚くらいしかない、優秀な形に。
ドラ表は守備の観点からも先に切っておくのは有利。まあ本譜の4萬対子固定なら出ていかないけどよ()。
上家、リーチだが4萬と6索のシャボという最悪に出にくい待ち。こんな最終形になったら自分なら泣きたくなるよ〜
普通ならダマでも出和了り可能だし手替わり待ちしたいところだが3萬を切ってしまっているので優秀な両面変化は6索にくっつく5、7索しかなく通常と比べて半減してる。
その前の一向聴でちゃんと対子をほぐしておくのが大事やなぁ。
案の定、上家和了れず下家のダマが炸裂。現張りで自分も掴めば絶対出していたな。上手い。
上手い…けど正解かは分からない。リーチすれば3900→7700以上と一番美味しい打点上昇だし。
非常に微妙だが、強い牌を切ってもあまり警戒しない(できない)がリーチすればオリさせてしまう上卓ではダマは向いているかも。
鳳凰卓とかならダマでも強いところを切れば警戒されるし(まあこれは流石に止まらないのではと思うが)、パン卓ならリーチしてもオリず止まらないヤツがたくさんいる。
自分はケイテンを取りに行っているので危険度の低そうなところは非現物でも切っていく構え。
非現物の2筒を実際切っている。
2筒は通常、5筒切り立直にはかなり危険だがこの場合は立直者たる上家が1巡目に1筒を切っており、1筒は場に4枚切れなので135から5を切ったモロヒがまず否定される。
残るはシャボ・単騎だが2筒は場に一枚切れ。2筒が当たるとしたら、残り2枚の2筒を上家が持っていなくてはならない。
1巡目1筒切りからその可能性自体低いと読めたのでほぼ2筒は安牌だと考えられた。
下家リーチきたらベタオリするしかないだろうなぁ。
東2
このポンは…自分はしないけどなくはないのかなぁ。後々付けしなきゃいけないような悪い手にも、局面にも見えない。
これを鳴いちゃったら役牌重ねるか索子で染めなけりゃいけないし。ドラ色でもなし。
タンヤオ(平和)2向聴だったが1-4-7索の3度受けが、上家が索子染めっぽいこともあって厳しそうだったのでポンして喰いタンへ。
上家もいちおう混一色1向聴になっている。
この局は無事1000点を和了れた。他家はみんな高打点1向聴くらいだったので、この和了りはとても大きかったと思う。
東3
対面、ここは白のみ一直線ではなく筒子ホンイツの目を残す方がいいように思う。形が悪いのでまっすぐいってもそれほど早くはないだろうし。3索切り。ダブ東重なりだけでもすごく美味しい。
僕の参考にしている人(木原プロやzeRoさん)は皆「親番のメリットは打点にあり」と言う。安手で連荘狙っても親っかぶりの危険と親で稼げなかったマイナスだけが残ることになりかねない。
だからこうなるんですよ。
この局面だけ見れば親で両面聴牌、立直者の安牌は1枚しか持ってない、ということで押しが正解だけども、こんな風に本手と張り合わなきゃいけない時点であまり上手くいっていないのだろう。
あまり早くも安全でもない手なら、遅くなっても安全に高打点を狙う。ダメならオリる。
その方がいいと自分も肝に銘じたい。
関係ないけど、欲をいえば678三色になってほしかったな〜w(´∀`*)
東ラス
下家、5筒切りの2筒単騎待ちで立直。筋とはいえ、モロヒは警戒されやすい(はず)なので、僕ならこうはしたくない。9筒切り嵌3筒待ちかダマで手替わり待ち。はたまた赤5狙いの中膨れ5筒単騎も!?(ない)
上家も、やっていることが中途半端だと思う。切り出し的にはホンイツ模様なのだが、関係ない赤5索を手の内にとどめたまま関係牌の9筒を切ってしまっている。これでは守備的にも不安だし、ホンイツになるにしても振り聴の不安が出てくる。
打点のためにホンイツとドラ重なりを両天秤にかけて待ちたいことは自分もよくあるのだけれど、赤の場合は周りにくっついても1飜しかアップしないので意味が薄い。
本ドラ(ふつうのドラ)なら重なりを待つのも(守備的には不安であるが)場合によっては有効で良いと思う。アンコにでもなれば満貫確定となるのが大きい。
これに関しては多分色々な意見があるところで、このドラ残しもよくないというのも説得力はある。
上家、オリるのも難しく聴牌なので押しはいいのだが、この加槓はやりすぎだろう。
2軒立直相手で場に高い筒子の嵌張待ちとなれば和了率より放銃率の方が高くなってそうだし、立直者のドラが4枚になっては不利すぎる。
ええ…
無筋切って聴牌崩しはダメ。
結局、上家が対面に裏1の3900放銃。
南入。
下家、ホンイツに向かうのはいいのだが微差ながら、ここは空切りせずにツモ切りの方が目立たないのでいいのではないか。まあ微差だけどね。
上家からリーチ。自分はあまり安牌を抱えないのでこういう時安牌がないのは仕方ないと思っている。
手牌で一番放銃率が低いのは2枚切れる2萬だと思う。河からは一番筒子待ちの可能性が高く見える。
が、ここでは5索を切って下家に鳴かせにいった。下家にもオリずに参戦してもらった方が、上家にただ3人がベタオリするより自分の被ツモ、放銃の可能性が下がると考えた。
しかし、これはやりすぎだったと思う。ご覧の通り下家は既にテンパイ。5索は上家にも決して安全とは言いきれない。
なんとか萬子で凌ぐしかなかった。
また、上家の立場なら自分は絶対ダマる。残り僅か2枚のドラ表・嵌8筒待ちで一盃口の役あり、ダマでも5200と条件が揃っている。
上家に筒子はかなり高いが、この巡目では誰も止められないだろう。
結果的には直後に対面が下家に7700放銃。索子、特に上の方は通りやすい上家の立直は下家をアシストするだけに終わった。
南2
上と下が離れた点数状況。微差のトップ目の親番は全力で蹴りにいく。
打点を望んではいなかったのだが、こうなればトイトイを目指す。
FOOOOOO!
積極的な加槓がズバリ功を奏し、嬉しい跳満の和了りとなった。
配牌では打点は見えなかったが、こんな手に仕上がることもあるということは、逆にいえばあの配牌で打点の匂いを感じ取れるようになった方がいいのかもしれない。
いわゆるトイトイダッシュだ。
七対子好きだからあまり賛成できなかったんだけど、この破壊力を体感してしまうと有効な時もあることを認めざるをえまい!上手いこと使っていこう。
今度から親番流しとか特殊状況じゃなくてもあの1筒はポンだな。
トイトイダッシュは「ゼロ秒思考の麻雀」通称ゼロ本↓
で有名になった戦術。実は立ち読みしただけで買ってはいないが、やっぱり何度も手元に置いて読まないと身につかないかな〜と思ったりするのでやっぱり買おうかと最近迷っている。実際、この本は目新しさという意味では結構すごいと思う。
南3
自手はイッツーか下の三色がとおーーーくに見えるくらい。
下家は、なんとここで白を2連続スルー。これは鳴かないと厳しいと思うのだが、下が遠いから打点しか狙わないという意志の表れか?
たしかにこの手は鳴いてもトイトイにもホンイツにもなりにくいし、白のみ+ドラくらいしか望めない。
でもいくら下が遠いとはいえ、2人とも親番が残っている。6000オールとかツモられれば一気に下家も連帯が危うくなるだろう。2着確定ルートとはいえ、オーラスもあることだし、この場でできる最善を模索したいところ。
自手、こうなれば一気通貫が本線とはいえ、7筒を残して上の三色も保険にかけるというのもアリだったかも。
でも平和だけでもいいとこだし、フリテン避けるためにもこっちでいいのかな。
チーテンは取るつもりだったが門前テンパイを果たした。
途中なんか色々勿体ないことになりながらも、イッツーのみリーチ。
僥倖の一発デバサイで、上家を飛ばしてトップ終了となった。
対面もテンパイしていたがこれはリーチじゃないのかね?結果的には嵌7筒は山0で和了り目なしだったけど。
上家もベタオリまではしなくても、もう少し安全なところを切ったらどうかと思う。
今回の牌譜
http://tenhou.net/3/?log=2018051018gm-0089-0000-41d05160&tw=0