自戦記29 ラスを引いた後は…
たった今、本垢でラスを引いてきた。ラスを引いた後は、その半荘の後悔や疲れを次に引きずらないように一旦天鳳から離れることが多い。そのようなときは精神的に不安定になっていると感じるので、アツ続行してもいいことがないだろう。
昔はアツ続行してしまうことがよくあり、連ラスを引いたりすることもよくあったように思う。ただ正直、ラスの後に続行しないようにしたこやとで成績が良くなったという実感もあまりない…
以前、半荘ごとの勝敗が次の半荘に影響を与えるか?という流れ論者的な人々が言っている(らしい)テーマについての研究があった。
その研究では何人かの強者についてトップ後・ラス後の平均順位のデータが示されていた。
それによると、確かに相関はあるように思われる。ただ面白いことに、ラス後の方が平順がいい人もいればトップ後の方がいい人もいた。どちらかといえばラス後の方が順位がいい人が多かった気がする。もちろん、いずれにしても相関関係は「流れ」によるものというより精神状態によるものだと思われるが。
自分のようにラスを引いたら一旦やめる人は結構聞くが、このデータを見ると本当に効果があるのか疑問が湧いてくる…。まあラスの後が順位がいいなんて、やはり麻雀強者はメンタル強者であるということの表れなのかな〜と思った。
さて、ラスを引いたのでその半荘の振り返り…といきたいが例によって牌譜が溜まりまくっているので、順番にやっている以上まだ検討できないことになる。本当はなるべく早めにやるべきだろうが、どうも追いつかない…
天鳳は連戦&連戦することもあるけど、ブログは何記事も連続で書きまくるとはいかないしな。
これをどうにかしたい。
というわけで2週間前くらいの対局を振り返る()
本垢で上卓戦。
たまにこういう特上行きそびれ勢みたいなのと当たる。下家は特上条件満たしてるけど。
R表示なしとはいえ、全体的にはその他の上卓民と比べるとだいぶちゃんとしている感じ。自分から見れば基礎はできている人が多そうに見える。
東1
起家、シケた配牌。役牌か下の三色くらい?ふつうに平和になることもたまにはありそう。
向聴数の低い手は序盤から1枚くらい安牌持ってた方が良かったりするのかな?最新の麻雀本に載ってそうな…。
このあとは下家が東を鳴いてすぐにドラ単騎ツモあがり。
前回ドラ単騎の是非みたいなのを書いたけど、28牌くらいなら割と出そうなので結構アリだと感じる。
東2
まあまあの配牌。発鳴いてふつうに和了れそうだが、筒子染めもありそうなところ。第1ツモが筒子だったり字牌だったりしたら染めていたかなあ。
和了れそうとはいっても発を鳴くと手の内が真ん中の方ばかりになりそう。それなら無駄は多くなるが、守備力を持ちつつ打点を狙いにいけるホンイツも有力だったかも。
本譜はドラ含みの索子ターツを落としていくほどではないと考えて普通に南から切り飛ばしていった。
まさかの三元役を残すのと安牌要員として白中はそれなりに引っ張る構え。
対面は東のポンテンをスルー。自分ならポンしていると思う。
聴牌入れられるのにスルーするのは打点狙いくらいしか理由が思いつかないが、ドラ受け嵌張を外しているのでリーチ東以上の手には、なかなかならない。
これが門前でいけば満貫くらい狙えるのなら狙う価値はあるだろうけど、これはスルーすることによる速度低下に見合っていないと思う。
愚形×2の2000点の手なので、聴牌するまでは安牌を持っておきたかったが、同じ理由で速度の上がるフォロー牌も非常に持ちたかったので南をリリースした。
結構守備力が不安な手・状況なので、安牌をキープした方がいいのかな?
でも三段のpt配分ではそこまで神経質にならなくていいのかな〜とも思う。段位・卓のレベルで判断が変わる気がする。
結局、対面から立直がかかってしまうのだが、運良く安全なところを切りながらケイテンを取れて流局となった。
下家は割と押していたが、見てみるとドラを4枚も持っていた。なかなか立直者以外には注意が回らないが、押している他家もちゃんと警戒できるようになりたい。
東2局1本場
ここで何を切るのがいいんだろう?
牌理上は4連形を残して中ぶくれを見切る6索切りが受け入れ最大のようだが、8萬がフリテンなので萬子の4連形の価値がやや低いか。
とはいえ4連形はノベタンとみて頭を作れるしやはり優秀なのに変わりはない。
本譜は、とりあえず良形固定!とばかりに7筒を切ってしまったが、これよりはヘッド固定の2索切りが有力そう。ターツ的には裏目の4索引きも、中ぶくれにくっつくいて完全1向聴となりあまり裏目でなく、タンヤオにもなりやすくなる。
しかし、本譜はミスがうまい方に転んで三門張テンパイに。
がっ…和了れず。三人聴牌で流局。やはり普段よりみんなきっちりケイテン取ってくる感じがする。
東2局2本場
ターツオーバーでターツ選択。当然、ここは2度受けかつ内側の45筒を落としていく。
以前はなんとなーく真ん中に寄せる癖があって、ここからも78筒を落としていたので、小さなことだけど成長を感じてしまう。
この局は自分のメンピンツモ裏1の和了り。
東3
配牌4対子だが、一盃口にもなりうるしまだ手なり・メンツ手志向で。
5対子になり、トイトイ目指して鳴いていく。何度も書いてるけど以前ならチートイに決め打っていそう。
ただ、ここら辺はやりすぎかも。
トイトイつかなくても和了れるので、巡目的にもあまりトイトイに固執しすぎずフォロー牌を持って聴牌速度を優先した方が良かったかもしれない。
安牌を残しの観点とまた衝突するが、他家に通りそうな牌種は最低限残っているのでなんとかなりそうかなと思う。
あと、一巡赤5切りが遅かったら上家のダマ満に振り込んでいた…危ねえ!
こういうのをリリースするタイミングも難しい。
なんとかトイトイ聴牌。巡目が残り少なく他家に振り込む危険も小さくなったのでツモを増やしにいく大明槓を敢行したが和了れず。
なんと全員テンパイでwまたも流局となった。
東3局1本場
嵌張聴牌を果たしたが、上家にドラポンを入れてしまっているのでちょっとリーチはしづらい。
流石に三門張とかになったら曲げていただろう。
この直後に親リーが入り、あっさり聴牌を崩して親現を打ったら下家に1000点放銃となった。
だが、親リーとドラポンという「麻雀2大コワイヤツ」を安手で蹴れたので、結果的にはいい差し込みになったと思う。
東4
前巡、形が悪くて安くなりそうだったのでドラ引きも見て8筒を切るとこれを上家がポン。
そして1枚切れの嵌5萬待ちのみ手というクソ聴牌を果たしたが、周りもあまり早くなさそうで、追っかけリーチをかけてくる可能性のある相手も下家しかいなかったのでおしおき立直に打って出た。
打点的には全く見返りの少ない牽制立直なのだがw
今回の相手はこれが大変効果的で、全員回ってくれた。結局対面に上手いことツモられたが。
普段のパン卓・上卓ならゼンツマンが怖くてやりたくないw
途中、上家の親は5800両面聴牌していたのに、ここで索子メンツを落としていった。
ラス目の親でこの手が押せないようではいけない。こんなもの、対三人立直で安牌持ってて無筋持ってきても押しでしょう。
これが特上病ってヤツなのか?(特上民じゃないけど)
下家、さすが五段というべきか、ドラ白を打ってトリダマ。これに声がかからなかったのをみて、次の巡目で(少し手変わわりしたが)立直に出た。
柔軟な選択だと思う。
ただ、上卓民くらいだとやや収支戦に近いので普通に即リーでいい可能性もありそう。
南3
普通に進めても遅いとみて、対子系の手を狙い初手から萬子嵌張落としに出た。
ちょっとやりすぎな気もするなあ。
4対子からトイトイダッシュするという蛮行に出たが、今回は相当上手くいってしまった。
安いけどあの手で組める最速聴牌だと思う。
下家はダマでも高め満貫だが、オリることもほぼない手なので即リー有利に思う。
ダマっていても特に出やすい待ちでもないし、高い手に振り込むリスクも低そうでラス回避的にもそれほど気にする必要がないと思う。五段配分でもここまで引き寄りにするもんなんだろうか?
ただ自分は押し寄りの雀風なのでちょっとずれているのかも、とは思うなあ。
オーラス
下家がダマでツモ和了り、トップのまま終了できた。
下家は曲げていればトップだったが、索子染めっぽい親のドラポンが入っている状況で、嵌6索待ち立直は和了りにくくリスキーなので、ダマにせざるを得ないところか。
今回は和了が全員少なめだった中、積極的な鳴きで細かい点を稼げたのが良かったかなと思う。
牌譜
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